2018年4月21日 第1回共同研究会 「軍事政権時の外相東郷茂徳の苦悩:歴史認識の脱国民化に向けて」

≪東アジアの歴史をめぐる越境的対話≫
龍谷大学社会科学研究所付属 安重根東洋平和研究センター

2018年度第1回共同研究会

◆プログラム◆
「軍事政権時の外相東郷茂徳の苦悩:歴史認識の脱国民化に向けて」
東郷 和彦 氏

プロフィール:東郷 和彦(とうごう かずひこ) 1945年(昭和20年)生まれ。日本の元外交官、京都産業大学法学部教授、ライデン大学人文科学博士。専門は国際関係論。第二次世界大戦終戦時に外務大臣を務めた元外交官の東郷茂徳は祖父。1968年東京大学教養学部卒、外務省大臣官房総括審議官、同条約局長、同欧亜局長、在オランダ日本国全権大使を歴任。現在、京都産業大学法学部教授(国際政治<外交、安全保障>)

遺墨をご覧になる東郷和彦先生
東郷和彦先生の講演
東郷和彦先生

太平洋戦争開戦時および終戦時日本の外務大臣だった東郷茂徳は、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に島津藩に虜囚された朝鮮人陶工集団の子孫だった。駐独中にユダヤ人ドイツ人女性と結婚。ナチス・ドイツとの関係に深入りすることを避け、平和主義者の東郷は外交官として開戦阻止のため奔走する。本研究会では貴重な悲劇の外務大臣の実像とは?家族だから知りえる東郷の異文化力と世界観を本報告で語っていただく。